流木と出会ったのは21世紀初頭、当時勤務していた企業の新規事業の公募でした。

台風など自然災害の際に、大勢の人を困らせる厄介者、その処理にかかる多大なコストを削減できないか、それが最初の出会いでした。

そんな厄介者の流木ではありますが、流木は日本の国土の約７割を占める山々に育った木々が、雨や雪によって押し流された貴重な国産資源。

だからこそ魅力的で趣のある、それでいてユニークな流木を多くの方々に知っていただき、そして活用していただくことは、とっても意味のあることだと考えています。

そんな流木たちと約10年、流木を通じ多くの方々と出会い、そしていろんな使い方を教えていただき、2011年１月に在籍していた企業における流木ビジネス撤退を受け、自ら流木を販売する会社を立ち上げました。

ぼくりゅう亭では、そんな流木をそのまま、または加工して販売する他、流木を加工した時に発生 するおが屑と焼却灰から作られたエコセメントを混ぜ合わせ固めたポットの製作販売、おが屑をパルプ化し古紙と混ぜ合わせて作った世界でも珍しい流木の紙の製作販売も行なっています。

流木の多くは廃棄物として処理されています。そのため河原などに落ちている流木を拾ってきてそのまま販売することは法律に触れることもあります。そのためぼくりゅう亭では、流木をゴミではなく商品とするため流木を扱う事業者様から仕入れて販売しています。

流木の販売については、よく「落ちているものをただで拾って儲けている」と言う方がいますが、ぼくりゅう亭の流木は違います。

いつか厄介者だった流木が、もっともっと皆さんのために役に立つ日が来るかもしれません。そんな日が来ることを願いながら、皆様にご満足いただける商品をご提供できるよう日々取り組んでおります。

今後ともより一層のご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

株式会社ぼくりゅう亭
代表取締役　平野 勝